書評

【ビジネス】15人で スタートしたプルデンシャルを2万人に育てた 立ち上げリーダーの仕事

 今回は三森裕著の15人でスタートしたプルデンシャルを2万人に育てた立ち上げリーダーの仕事です

 本書は外資系保険会社の日本支社の立ち上げの自叙伝になります。企業でマネジメント・リーダー業務にあたっている人から新入社員まで幅広い層に役立つ知恵が掲載されています。営業に関係ない職種の方でも、刺激になるような内容なのでぜひ読んでみてください

リーダーに関する記事はこちらから。今回もなるほどポイントを3つ紹介していきます

なるほどポイント

  1. 外資系保険会社の営業トレーニングとは
  2. 父親として家族からの評価爆上がりの表彰形式
  3. いずれ自叙伝のネタにしてやるくらいでちょうどいい

15人でスタートしたプルデンシャルを2万人に育てた立ち上げリーダーの仕事 [ 三森 裕 ]

価格:1,760円
(2022/2/26 11:17時点)
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外資系保険会社の営業トレーニングとは

 皆さんはロールプレイってやったことありますか?ロールプレイは接客練習で研修等に使われます。私もロールプレイやりましたよ、商品を推売するために新人研修で2日くらいね(笑)教育担当に対してやりとりを展開するものです

 外資系コンサルのロープレははそんな甘いものじゃないです。「何度もロールプレイをカメラで撮影して、客観的に確認」が基本で外資系の何度もというのは上司が認めるまでを意味します。これは思っている以上にきつい

 外資系コンサルで面白いのが競合他社から人材を採用しないそうです。「え?優秀な人材入れれば教えなくてもいいじゃん!」と思いました。いわゆるヘッドハンティングというやつです

 むしろ先輩営業マンの「セールスプロセスを完コピするのが目的」なので業界を知らない人の方が適任。たしかに無駄に経験があると変なプライドややり方が邪魔して成長につながらないというのが想像できます

父親として家族からの評価爆上がりの表彰形式

 外資系なので給料は完全歩合制(フルコミッション)になります。給料が「数百万で満足なら入社させない」なんてかっこよすぎて言えないです。営業に自信ができたら独立かフルコミというのがサクセスロードのようですね

 本書によるとプルデンシャルでは成績がかなりいいと本人だけでなくハワイでの表彰式に家族までご招待!のようです。お父さんドヤ顔し放題で、家族からの信頼爆上がりのイベントという訳です。これはあくまでも外資系企業ならではの報酬体系だと思います

 年収〇千万円~やハワイで授賞式と聞くとそれだけで転職したい!となりたい人がいると思います。実際はそんなに甘くないので安心してください。外資系コンサルは超優秀な人たちの集団なので採用されることも難しいですし、成果を残すのはほんの一握りです

いずれ自叙伝のネタにしてやるくらいでちょうどいい

 本書にはスタートアップや立ち上げでは様々なトラブルが発生するのが付き物とあります。そのトラブルや激務に耐えられなくて断念してしまう人も少なくない。なので20代の元気なうちに挑戦しておくのがいいと思いました

 著者曰くそんな時は「試練の全てはいずれ自叙伝のネタにしてやる」と考えるそうです。私もきついときにはあの時よりかはマシだなと過去の理不尽を思い出したりします。そうすると現状を客観的に見えて落ち着けます

 本書によると人生には3つの坂があります。「上り坂」「下り坂」「まさか」です。まさかの事態にどう対処できるかで、その人の真価が問われるのではないでしょうか。物語でも主人公が成長する前にはまさかの展開が起きています。まさかの展開はむしろいい兆候と捉えましょう

 いかがでしたでしょうか。本書はゴリゴリ外資系コンサルのプルデンシャルをスタートアップ時代から支えた著者の自叙伝になります。営業だけでなく別職種の社会人の方にも読んでもらいたい1冊です。営業に関する記事はこちらから。それでは。

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