書評

【学習】一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方 わたわた的ポイント3選

今回は加藤俊徳著の一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方です

 本書は脳内科医である著者が大人でも学び続ける可能性があることを教えてくれます。我々は若い時にしか記憶が出来ないと勘違いしていますが、脳の記憶のピークは40~50代とあります

 まだまだ人間の脳には学び続けるポテンシャルがあります。しかし我々は脳科学的に間違った勉強方法や記憶方法をしてしまうので勿体ないという訳です。本書は受験生だけでなくむしろ中年の脳に向けて書かれていますので学習意欲のある方は読んでみてください

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なるほどポイント

  1. 大人は感情を利用して記憶する
  2. 1日2時間より1日10分を12日間の方が良い
  3. 苦手と得意で期限を分けて行動する

大人は感情を利用して記憶する

 我々の脳は感情で簡単にコントロールできます。具体的には脳に「やばい、重要だ!」と思わせると長期記憶になりやすくなります。この流れを覚えないと職場で窓際扱いされると思えばすぐに覚えられますもんね

 勉強する時にもちょっとしたコツがあります。それは「ワクワクした前向きな感情」で勉強することです。ここで勉強そのものを好きにならなくても大丈夫です。ネガティブな気持ちでやっていても頭に入ってきませんよね

 そしてインプットばかりでは勉強の意味がありません。どの場面に、この知識を活かすのかを考えながら学ぶと効果的です。私も「新人の○○さんに教えてあげよう」と考えながら本を読むことが多いです

 勉強でよく言われるのが復習のタイミングです。著者は「その日のうちに復習すべき」と言います。有名な忘却曲線によると翌日には70%くらいしか覚えていないのが人間の脳です。なので復習のサイクルはあらかじめ決めた方が計画的に記憶することが出来ます

1日2時間より1日10分を12日間の方が良い

 脳科学的に言うと私たちの脳は「好きなものしか見てないし聞いていない」と非常にわがままです。なので参考書を開いた時に最初からやるのではなく知っている分野からやるのも大切です。そして知識を深めたい分野のキーワードを見慣れておくというのも重要です

 先程、勉強はちょっとずつでも、毎日やり勉強と脳に連続性をつくるという話をしました。具体的なアクションプランとして「まとめノートを持ち歩いて復習する」という方法があります。この時にまとめて満足しないようにしましょう(笑)

 著者は脳が新しい勉強を受け入れてくれるのにおよそ「75時間」かかると言います。毎日3時間勉強しても25日くらいかかるため、それまでは疲れやすいです。継続は力なりという話ですね

苦手と得意で期限を分けて行動する

 本書では脳はデッドライン(期限)が大好きとのこと。苦手なことは20分頑張る、得意なことは50分頑張るといったようにです。これを活用できるようになると勉強を飽きることなく継続してやれます

 結局脳は自分の好きなことにいちばん反応するということがわかっています。嫌なことは誰もやりたくないものです。そして仕事終わり直後は、仕事で使ったのとは異なる分野で勉強すると脳にいい刺激が行くようです

 ちなみに勉強で疲れてきたら休憩が必要です。著者オススメの簡単な休憩方法は「静かなところで目を閉じて目を休ませる」です。私は毎日15分昼寝することを続けています。皆さんも自分に合った休憩方法を見つけてください

 いかがでしたでしょうか?本書では学生向けというより大人向けの勉強方法を教えてくれます。実際に年をとってから記憶するとなると苦労するという経験が誰しもあるかと思います。それは脳の使い方が間違ってるからかもしれません。そんな方は本書を読んで脳をハックする方法を手に入れてみてはいかがでしょうか。それでは。