書評

【勉強】算数日本一の子ども30人を生み出した究極の勉強法 わたわた的ポイント3選

今回は今木智隆小学生30億件の学習データからわかった 算数日本一の子ども30人を生み出した究極の勉強法です

 本書は世の中にあるありがちな勉強方法を正してくれる内容になります。RISUの膨大なデータから児童教育に必要なサポート、親が心しておくことがわかります。宿題不要論などがキャッチーで興味を持つことが多いんじゃないかと思いました。お子さんの教育に悩んでいる方がいましたら是非読んでみてください

関連する記事はこちらからどうぞ。今回もなるほどポイントを3つ紹介していきます。

なるほどポイント

  1. 学校の宿題はテキトーで大丈夫
  2. 子供の勉強は家族全員で応援する
  3. 遅くまで勉強させるのはNG、その理由とは

学校の宿題はテキトーで大丈夫

 著者は根拠を提示しながら学校での「宿題は無意味」と主張しています。多くの方は「え?そうなの?」ってなると思います。私もこの主張に関しては同意見です

 なぜなら勉強とは「自分が主体的にやらないと身に付かない」からです。これは勉強してこなかった親御さんなら自分の経験上わかると思います。なので受動的な宿題には意味がない、むしろ勉強嫌いになるマイナス要素さえあると警鐘を鳴らします

 まぁ宿題なんて無意味だからこの世からなくせばいいというのも極論だと思います。宿題は自分の授業の復習に役立ち、勉強するきっかけになります。あくまでも受動的な宿題は無意味ということを言いたいんだと思います

 正直、この主張はRISUという学習媒体を提供する著者のプロモーションでもあると考えます。「学校の宿題不要」→「RISUやってみよう」と本書で感銘を受ければなりそうなものです。でも最後は子供がどうしたいですから、上手く導いてあげましょう

子供の勉強は家族全員で応援する

 研究結果でも「子供の勉強は複数人で見た方が効果がある」そうです。これはお父さん、お母さんだけでなくお爺さん、お婆さんまで総動員することです。高齢者は褒め役に徹すればいいのです

 ただこれは「勉強の初期段階に役立つ」くらいです。勉強の習慣が出来てしまえば、あとは本人次第となります。本書は小学生低学年くらいまでをターゲットとしてますから、必要と言えば必要ですけどね

 ちなみに本書は「2択の質問形式になっているのでとても読みやすい」です。児童教育をメインにやっている著者ですから、大人が読みたくなくなる本は出さないでしょう。私もすぐに読み終わってしまうくらいでした

遅くまで勉強させるのはNG、その理由とは

 言わんとしてることはわかりますよね、夜型より朝型の方が良いのは周知ですしね。受験やテストを思い出してもらいたいのですが「大抵午前中」でしたよね?なので勉強も朝やる方が効率的なんです

 勿論、睡眠時間の確保という点でも朝型の方が望ましいです。今の子供たちはスマホを小さい頃から持ってますので夜更かししがちです。例えば習い事が終えてから自室で友達とLINEなどをしだしたらすぐに日が変わってしまいます。誘惑を無理矢理取り上げても執着が強くなるだけなので親としては上手い付き合い方を考えなくてはいけません

 勉強をする環境という点では「習い事の数を極力減らす」ということも考える必要があるそうです。親の見栄で無駄に習い事を掛け持ちしている子供たちが多いと感じます。そうしたコミュニティで人間関係を学んでいくのも大事でしょう。しかし必要最低限の習い事にしないと子供の時間にもゆとりがありません。その送り迎えをする親も大変だと思います

 いかがでしたでしょうか。本書は質問形式で読みやすく世の中の勉強の誤解を解決してくれます。ありがちなダメ親の行動みたいな例がありましたが、私は全て当てはまっていました。子供は勉強したくなければ運動させて脳を鍛えればいいと私は思います。それでは。