今回は今患者が増加している夏風邪を3つご紹介します
私は薬局で勤務している薬剤師ですがこの時期は小児の処方箋が増えてきます。症状や診断名を聞くと大抵この3つになるのでそれらについて初期症状などをまとめておくと子育て世帯の役に立つかと考えて記事にしました
関連する記事はこちらからどうぞ。今回もなるほどポイントを3つ紹介していきます。
流行っている夏風邪ランキング
- 1位:感染性胃腸炎
- 2位:RSウイルス
- 3位:手足口病
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1位:感染性胃腸炎
感染性胃腸炎の症状は発熱、下痢、吐気、腹痛 などです。まず発熱が見られ、風邪かと思い経過を見ていたら嘔吐、下痢など腹部症状が遅れて出現します。特に乳幼児に感染者が多く、1歳以下の乳児では症状の進行が非常に速いという特徴があります
どのくらいの症状がいつまで続くのかについては個人差がありますが、通常は4日程度で回復します。ノロウイルスについては世代関係なく流行する傾向にあり、小学校や高齢者施設など集団生活の場における集団感染の事例がたびたび報告されています
治療については対症療法なので整腸剤や解熱剤が出ることがほとんどです。抗生剤がないことに疑問を感じる親御さんも多いですが、抗生剤は必要ないですし今は抗生剤を積極的に使いません
2位:RSウイルス
RSウイルスに感染すると3~7日間の潜伏期間を経て発熱、鼻水、くしゃみ、せきなどのかぜ症状が出ます。鼻水がたくさん出ることも特徴です。RSウイルス感染症の症状は多くの場合は軽症で済み、1週間程度でよくなります。ただし、年齢が低いほど重症化しやすく、初めて感染した場合に症状が重くなりやすい傾向にあります
RSウイルスによる炎症が、鼻やのどなどの上気道(じょうきどう)で2~3日続いた後、下気道(かきどう)に及ぶと重症になります。乳児の場合、「急性細気管支炎」の50~90%はRSウイルス感染症が原因とされています。急性細気管支炎は一般的に2歳未満、特に生後6カ月未満の乳児がかかりやすく、入院に至るケースもあります
こちらも対症療法が主になりますので出ている症状を抑える風邪薬が出ることがほとんです。先生も良く出す薬のパターンがあるので、それしか出ない印象です
3位:手足口病
手足口病は、手のひらや足の裏、口の中などに小さな水ぶくれのようなを引き起こす病気です。発症者の約9割は5歳以下の小児で、原因ウイルスに一度感染すると免疫ができるため、同じウイルスに再び感染したとしても発症しません。しかし、手足口病の原因となるウイルスは複数あるため再発することも多々あり、近年では成人が発症するケースも増えています
手足口病は発疹のほか発熱が見られることもありますが、多くは1週間以内で自然に軽快するとされています。しかし、重篤な合併症を引き起こすこともあるため注意が必要です
- 下痢・吐気→感染性胃腸炎
- 風邪症状→RSウイルス
- 特徴的な湿疹→手足口病
これらは症状が似通っているので、主な症状から消去法で推測も出来ます。ただ基本的には小児科への受診と対症療法が必要となります。それでは。
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