今回は西岡杏著のキーエンス解剖 最強企業のメカニズムです
本書はキーエンスが独自に作成したものでなく、長年インタビューした著者が作成しました。私が本書を知ったのはサラタメさんの動画を観たことがきっかけでした。キーエンスは自分の薬局でも使っているセンサーを主に扱う企業です。正直、意識高い人と体育会系育ちじゃなきゃ無理やろという内容が多いです。しかし結果を残すために量をこなすという良い例になりますので読んでみてください
関連する記事はこちらからどうぞ。今回もなるほどポイントを3つ紹介していきます。
なるほどポイント
- キーエンスが高年収な理由
- 営業だけでなく商品開発も超一流
- 内部監査は性弱説に基づいている
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キーエンスが高年収な理由
キーエンスは平均年収2000万円の高収入で有名な企業です。30代で家が建ち、40代で墓が建つと言われるくらいに厳しいとも言われています。どの程度厳しいか3つ紹介します
- アポの電話は30～80件
- アポ5件ないと外出できない
- ベテランでもロープレがある
私は営業職をやったことがないのでこの数字がどれだけきついのかわかりません。ただベテラン社員でも新人と同じようにロープレを行うことに驚きでした。全社員の意識の高さがないと実現できないだろうなと感じました
youtubeで元キーエンス社員の動画が沢山ありますが、皆ヤバイ会社だったと言っていました（笑）なんというか「新入社員でこれが会社なんだ」と思って転職するとその異常さに気付くらしいです。キーエンスで営業マンとしてレベルアップできたため、フルコミや独立などでも成果が出せた人も多いそうです
このように本の内容をyoutubeなどの別視点から考えると得るものが数倍変わってきます。多角的な視点も身につきますしおすすめです。動画で「元キーエンス社員で会社を愚痴ってるやつは皆ポンコツ」というのは笑ってしまいました
キーエンスは高年収なので就活生も内定を勝ち取りたいはずです。なので面接も楽な面接ではありません。「20秒自己PR」「説得面接」「要素面接」など様々な形で適性を見てきます。例えば説得面接だと「コーヒーに砂糖を入れてしまう人にブラックにするよう説得してください」のような感じですね。これは最適解をどう出すというよりどんなプロセスで説得するかが見られるようです
営業だけでなく商品開発も超一流
企画担当者は常時30くらいはアイディアを持っているそうです。営業マンから聞いたニーズなどを日々商品化に繋げているようです。ちなみにヒアリングの根拠は20～30件は必要だそうで、数人が言っているレベルでは門前払いだそうです
人は自分の本当に欲しいものがわからないというのは有名な話です。なので顧客ニーズを受け止めるだけでなく「裏にあるニーズ」を探ることが必要だそうです。そのために「なぜ必要？どんな目的がある？」などを自問自答するそうです
そこまで練られたアイディアなので商品化されたものの7割が業界初だそうです。商品開発では競合がどれだけいるのか調査しますが、完全にブルーオーシャンなわけです。だから粗利8割という驚異的数字が実現できるんですね。そして社員は高い年収をもらえるという話なんです
あとキーエンスの文化として情報の囲い込みはしないそうです。要は良い情報はすぐに社内に拡散するのです。これはワンマンよりチームプレイが重んじられているようで良いなと感じました。それにいいアイディアを出した社員には金一封が贈られるそうです。それなら情報を出した方が評価されますから、常に活気がありそうですね
内部監査は性弱説に基づいている
リモートワークの普及に伴い、ちゃんと仕事しているかチェックされることも少なくないです。営業は外回りであれば結構自由なので駐車場で休憩することも可能です。実際に私が勤めている薬局にも営業っぽい人が車内で寝てたり、ゲームしてたりしてるのを見かけます
キーエンスともなると内部監査は鬼のように厳しく、サボるとすぐにバレるようです。例えばテレアポ件数をFAX番号にしまくって水増ししていたケースも問題視されたそうです。私からすると頭いいさぼり方思いつくなと感心してしまいます(笑)
キーエンスからすると「嘘ついた人が得する文化を作りたくない」という考えがあるようです。たしかに不正したもの勝ちとなると不公平で評価もしにくくなります。それに「人は油断するし楽したいと考えるもの」で自制心は弱いものという前提で見ているようです。これを監視とみるのかサポートとみるのかどうかで社員の成長は変わりそうですね
いかがでしたでしょうか？高給取りの会社はそれなりの働きをしなければいけないという現実を突きつけられる1冊でした。
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