今回は溝口勇児著の持たざる者の逆襲 まだ何者でもない君へです
著者はブレイキングダウンのCOOとして活躍している実業家です。私もブレイキングダウンは4くらいの時からファンで視聴していました。著者はコンテンツ作りの天才で本書ではそのノウハウや考え方が学べます。どちらかというと若者向けのライトな内容になっていますので30代以降には物足りなく感じるかもしれません
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なるほどポイント
- 誰もが挫けそうな壮絶な家庭環境から成り上がった過去
- 成功者は皆、失敗ばかりしてきた
- 箕輪本にしては熱量や中身が足りなく感じるその理由とは?
誰もが挫けそうな壮絶な家庭環境から成り上がった過去
著者の幼少期は壮絶で父親は酒飲みで働かない典型的なダメ親、母親も精神的に強くなく孤児院で育ったようです。お金も当然ないので高校生では働いていたようです。なので学生らしい青春は満足に送れなかったようです
お金を稼ぐのは生活や学費のためですが学校に行く回数がだいぶ少なくなっていたようです。素行も良い方ではなかったようで、学校としても卒業を容認できるレベルではなかったそうです
そんな時に宿題等の面倒を見てくれて無事卒業できるきっかけを作ってくれた先生がいたそうです。著者曰く、周りが敵に見えても自分の味方になってくれる人が必ずいるそうです。皆さんの周りにもそんな人がきっといると思います
私は高校野球をやっていましたが、1年の夏で辞めて勉強することを決意しました。しかし当時の監督には職員室でぼろ糞に言われて、悔しくて泣きだす始末でした。それを見ていた学年主任の先生が「うちの高校から現役で薬学部目指すなら今から勉強しないと間に合わない」と言われました。その言葉に救われて夏休み明けのテストでは学年トップの結果を出して監督を見返してやりました。そこから勉強して高校生活を過ごしましたが、結果としては国公立には行けず私立の薬学部に現役合格しました。そこで努力の方向性が合ってないと思うような成果は出せないことを学びました
成功者は皆、失敗ばかりしてきた
本書には成功者は皆失敗しているとあります。成功するまであきらめないとか色々言い方はあるかと思います。私たちは失敗するとすぐに諦めてしまうため、いつまでたっても成功出来ないということだと思います
成功者のキラキラした面ばかり見ていると、失敗や困難など何一つ経験していないようにさえ思えます。成功している人ほど、泥臭く失敗を経験しているのですぐに諦めないようにと伝えたいのだと思います
これも良く聞かれる言葉ですが「困難はその人が乗り越えられるレベルでしか現れない」です。もし皆さんが困難に直面しているのであれば、それは乗り越えられるレベルに違いありません。厳しくなれば一人で抱え込まずに周りの人に相談してみましょう
私は子供の親権を獲得するために様々な困難に直面しました。そんな時に話を聞いてくれた友人とは今でも交流があります。彼らが困難に立ち向かえば今度は私が相談に乗るつもりでいます。皆さんにもそんな友人がいますか?1人いるだけでも人生は豊かになりますよ
箕輪本にしては熱量や中身が足りなく感じるその理由とは?
本書を読んでいて失礼ながらに思ったことがあります。それは「あまり得ることがない」「内容が薄い」「箕輪さんが本当に編集したのか」などです。これに関しては著者が執筆だけに集中できなかったということもあるかと思いますが、別の狙いがあると思います
本書は「読みやすさ」重視に思えます。実際に冒頭でそんな記載があったような気がします。章に対して個別にまとめがあるので読者は振り返りながら読むことが出来ます。よって本書はあまり本を読む習慣のない若者向けに執筆されたと考えるのが妥当かなと思います
実際にブレイキングダウンに参加される年齢は若いですし、少年院経験者で勉強をするような人生ではない人がほとんどだと思います。本書を手に取る人もブレイキングダウン視聴者が多いと思いますので、オーディションに参加して夢を掴みたい人もいるかと思います
いかがでしたでしょうか。本書はライトな自己啓発・自叙伝のような内容でとても読みやすいです。これから夢を追いたい10代・20代には是非読んでもらいたい内容となっています。ちなみに本書の印税は全て孤児院等に寄付されるそうです。皆さんが読むことで次世代の助けになるのであれば願ったりかなったりですね。それでは。
価格:13600円 |