今回は高松智史著の思考技術 「答えのないゲーム」を楽しむです
本書はビジネスマンの課題である答えのないゲームに対する攻略法を伝授してくれる攻略本になります。ビジネスではテストのように答えが明確でないシーンがほとんどです。そんな時にしっかりと対応できるとあなたの市場価値はどんどん上がっていきます。本書は意識高いビジネスマンの方におすすめです
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なるほどポイント
- 示唆は対比で考えるとわかりやすい
- 昔話を3つに要約して考える、そして示唆を拾う
- 直接否定するのでなくB〇条件を活用する
 | 価格:1,760円 |
示唆は対比で考えるとわかりやすい
本書ではファクトと示唆を明確に区分せよとあります。これがごちゃごちゃになっていると明快な回答がいつまでも出せないようです。それにはまず「○○にもかかわらず××と考えてファクトを疑う」ことが重要だそうです
これを納豆に当てはめるとと「臭いにも関わらず美味しい」となるかと思います。しかし外国人が納豆を初めて見ると「oh my god…」みたいな反応される方がほとんどです。このようにファクトと示唆を分けると物事の本質が見えてくるようです
これ以外の考え方だと「見たままですが何が言えるっけ？と問いかける」があります。ファクトと示唆を分けるには一旦距離をとって俯瞰して見る必要があると思います。示唆は「程度の問題なので何人中何人？」と考えることも可能です
本書のタイトルでもある答えのないゲームの戦い方は大きく分けてこの3つです
- プロセスがセクシー
- 2つ以上の選択肢を作り選ぶ
- 炎上、議論がつきもの
会社で上に行けば行くほど答えのない問題に悩まされます。この時にスマートに回答できると一目を置かれて更に上のポジションに上がれるわけです。この中の「プロセスがセクシー」というのがわかりにくいかと思います。要は誰もが納得するような説明をするということですね
昔話を3つに要約して考える、そして示唆を拾う
示唆を見分けるトレーニングとして「昔話要約」があります。これについては私も子供とやってなかなか有意義な時間を過ごすことが出来ました。皆さんご存じの桃太郎などについて示唆を拾っていくのです
私が子供とやった桃太郎の示唆拾いでは様々な意見が出ました
- キビ団子は覚醒剤説
- 結局おばあさんが最強
- 桃太郎が凄いのではなくキビ団子が凄い
- 動物たちは魔獣レベルの強さ
- おじいさんは役に立っていない
- 強さ：動物＞鬼＞人
こんな感じで桃太郎の話が全く別物に変わってしまいました(笑)ただファクト読みをしていると一般的な解釈に留まってしまいます。示唆読みをしていくと思ってもみない発想が出てくるので面白いです
この他にも3匹の子豚、ジャックと豆の木、裸の王様、3枚のおふだなど様々な昔話で示唆読みを子供としました。常識を疑うことによって思考力を強化できると思いますので、お子さんとお風呂の中でやってみてください。結構盛り上がりますよ(笑)
直接否定するのでなくB〇条件を活用する
まずB〇条件って何？ってなると思います。こうした読者を飽きさせない表現方法も著者は上手いなと感心させられます。Aはできませんと直接否定せず、BがクリアできればいいのだけどクリアできないのならAはできない。といった論調です
例えば「このまま出世できないのなら辞めます」とごねている部下がいるとします。てか実際にいました(笑)こうした時に出世は無理となると直接否定になると思います。そうではなく「全国社員にはなれませんよね？上の職になるなら全国転勤が必須なんです」とBを否定して結果的にAを否定するとなります。こうなると本人は条件提示されて飲めなかった自分が悪いとなるかと思います
最後に理不尽な要求などの対処方法をご紹介します。それは「は？何を言ってるの？」と思ったら「どう考えればつじつまが合うのかを考える」ようにすることです。例えば、31日に売上目標達成させてねと言われたとします
- あと1日で30万売上なければいけない
- 客単価5000円なので60人来店すればいい
- 平均来店が20人なので足りない
- 駅前で呼び込みするために応援を頼もう
以上のように考えれば理不尽な要求に対しても思考停止せずに対処できるかと思います。ビジネスマンにとって無茶な要求は日常茶飯事なので対処方法を心得ておくだけでも思考停止せずに済むかと思います
いかがでしたでしょうか。本書は抽象的な内容にはなりますが、わかりやすく表現されています。ビジネス書もテクニックをある程度覚えると抽象的内容ばかりになります。それだけ個々人に向けて一般化することが難しくなるということです。是非本書を読んで、タスクを一度客観的に見る癖を身に付けてください。そうすればビジネスマンとしてステップアップできるかと思います。それでは。
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