書評

【書評】悪企のすゝめ 大人を煙に巻く仕事術 わたわた的ポイント3選

今回は藤井健太郎著の悪企のすゝめ 大人を煙に巻く仕事術です

 本書は放送業界の生々しい裏話が垣間見えて非常に興味深いです。対話形式なので喫茶店で隣の席の面白話に聞き耳を立てているような臨場感があります。2人とも一線で活躍されているのでその発言には重みがあり、参考になる内容ばかりでした。

 youtubeに視聴者を持って行かれてしまったテレビ業界ですが、まだ覇権を握っているのはテレビです。放送業界に関わらずビジネスライクな話題も豊富ですので放送業界に興味ある方から社会人の方まで読んで頂ける内容かと思います。「全裸PV」なんて聞いて検索しないでいられますか?私は検索しましたよ(笑)

関連する記事はこちらからどうぞ。今回もなるほどポイントを3つ紹介していきます。

なるほどポイント

  1. 企画のためのインプットは学生時代いかに遊ぶか
  2. マネージャーとプロデューサーの違いとは?
  3. やいたいことがない人はあきらめている人

悪企のすゝめ 大人を煙に巻く仕事術 [ 藤井 健太郎 ]

価格:1,540円
(2022/5/4 09:29時点)
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企画のためのインプットは学生時代いかに遊ぶか

 企画やアイディアがなかなか浮かばない!!って方いませんか?私は薬剤師なのであまりクリエイティブな能力を求められません。だからこそクリエイティブな面を少しでも発揮すると目立つことが出来ます。実例を言うと社内のプレゼン大会のようなもので優秀賞をもらいました。著者のようにテレビ業界で活躍されているような方と比べるとゴミカスレベルではありますが、求められない環境でちょっと目立つには役立ちます

 ではどうやってクリエイティブな才能を育てるか、それはいかに学生時代に遊ぶかだそうです。ただこの本を学生が読むとは思えませんし、社会人からすると当時の遊びのベクトルが違ったかも…など考えるかもしれません

 とりあえず著者は映画をたくさん観まくれ!と言っています。これはひろゆき氏も同じような事を言ってます。コスパ最高の暇つぶしで勉強にもなる。Z世代は映画すら倍速で観るそうですね。そうすると監督や俳優陣が作品に込めたこだわりが見えなくなるので勿体ないと感じます。じゃあ膨大な映画の中から何を観た方がいいの?という声もあるかもしれません。少し脱線しますが私がおすすめする映画を5つ挙げておきます

  1. ショーシャンクの空に
  2. 最強の二人
  3. きっと、うまくいく
  4. 天使がくれた時間
  5. そして父になる

 何かおすすめの映画があればツイッターでもコメントでも構いませんので教えてください

マネージャーとプロデューサーの違いとは?

 端的に言うと

  1. マネージャー :タレントの魅力を引き出す
  2. プロデューサー:やりたいことにタレントをはめ込む

のように分けられます。素人からするとそんなに違いがあるのかなという所ですが明確に違うようです。マネージャー<プロデューサーなのでしょうけどテレビ業界のことは畑違いでよくわかりませんね

 放送業界に興味ある方は多いかと思います。裏話のような生々しい話もいくつか載っていたので面白かったですよ。ドラマは3ヶ月単位なので始まると家に帰れなくなるそうです。きつい業界ですね、普通の会社員の私には考えられない勤務体系です

 著者が仕事をして意識することは「この状況でできる新しいことをする」ということだそうです。これを読んでいて、小学生の頃ポケモンをやっていた時を思い出したんです。もらったばかりのヒトカゲをメノクラゲと交換してメノクラゲだけで四天王まで行けるのか?という縛りプレイをやっていました。予定調和では面白いことは出来ないというのが真理なんでしょうね

やいたいことがない人はあきらめている人

 最後の方で辛辣な言葉がありましたのでご紹介します。「やりたいことがない人ってあきらめている人。ちょっとずつ諦めていった結果」どうですか?皆さんはどう感じましたか。私は嫌な事、やりたくないことからはなるべく距離をとってきました。最近で言うと息子がやり始めたスプラトゥーン3をちょっとやってみましたが、3日くらいで見切りをつけてしまいました。「経験者には勝てっこない、野球初心者が高校から野球始めて経験者に歯が立たないのと同じだ!出来レースだ!」と息子の前でいじけましたね(笑)。

 まぁゲームくらいなら著者の言う諦めには繋がらないのかもしれませんが、逃げ癖がつくというのを危険視されているのではないでしょうか。私は食わず嫌いはしないようにと考えてきたので、少しだけはやってみます。そしてそれの本質が見えてきて、それでもやりたいなと思ったら続けるようにしてます。皆さんは1万時間の法則をご存知でしょうか。その道の1流となるためには1万時間つまり3年くらいかかるというものです。ただ我々にも寿命があるのであれもこれも手を出していたら全て中途半端に終わってしまいます

 最後に天職について書かれていたのでご紹介します。人から求められる仕事が自分の天職だそうです。私も息子には必要とされる人間になれとドヤしています。でも天職を探すより、振り返ってみればこれが自分の天職だったんだなと思うような仕事に巡り合えれば幸せなんじゃないでしょうか。それでは。

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