今回は抗原検査を4ヵ月薬局で実施してきた私が気付いたことを紹介します。皆さん口を揃えてPCRと言うので抗原検査に対して誤解している人が多いです
まず検査需要に関しては1月2月がピークでした。この時期に検査キットが不足したのも要因の一つとしてあります。恐らく、後発でやり始めた薬局ではあまり検査数をとれなかったのではないでしょうか
「あなたは濃厚接触者にならないの?」とよく聞かれますが、定義上あたらないです。ちなみに1000回以上立ち合いをしてきましたが、一度も陽性になったことはないです
ただ初めて陽性者の立ち合いをした時は満喫に泊まりました。なぜならその時は子供が感染したら怖いと思ったからです。しかし杞憂に終わりました。基本的な感染対策で十分感染は防げるなと実感しました
関連する記事はこちらからどうぞ。今回もなるほどポイントを3つ紹介していきます。
なるほどポイント
- 抗原検査は抗体検査であるという誤解
- 検査の結果は数十秒でわかる
- 検査を踏絵のように考えている人もいる
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抗原検査は抗体検査であるという誤解
抗原検査やってますよ!とアピールすると「ワクチン打ったばかりだから抗体あるよ」みたいなことを言う人が少なくなかったです。また「ワクチン打ったから平気」という人もいます。まず抗原検査は「抗体のあるなしを調べるものじゃない」と誤解を解きたいです
そしてワクチンを打ったからといって感染しないわけでもないです。あくまでも重症化のリスクが減りますよということです。その辺はインフルエンザのワクチンと考え方は同じかと思います
検査の結果は数十秒でわかる
1000回以上検査を間近で見てきましたが、抗原検査の結果自体は数十秒で出てます。ただ添付文書に15~30分待つとあるので車等で待ってもらっています。なので結果が陽性見込みの人には席を立たせずにその場で待ってもらうようにしています
陽性確定後の流れについて少し触れます。薬局では陽性の通知書に受診医療機関情報を添えてお渡しして受診勧奨するだけです。たまに「強制的に病院送りにされる」と怯える人がいますが、あくまでも本人にお任せします。大抵の人は自覚症状なしなので、自宅療養かと思います
他記事にしていますが薬局で受けられるPCR検査は遅いし面倒くさいです。厚生労働省からも抗原検査を推奨する案内が出ていました
検査を踏絵のように考えている人もいる
「感染に不安がある方」向けの検査ではありますが、「陽性だったら嫌だからやりたくない」と言う方も少なからずいます。早期発見のために検査を積極的に受けてもらいたいです
とにかく「陽性者=危険」のように考えている人が多いと思います。最近のオミクロン等は症状がなくてインフルエンザより弱いとも言われていました。陽性者だけでなく「濃厚接触者」だからと車から出ない方が良いですか?と言う患者様もいます
もうこれだけ身近な存在になったコロナウイルスに対して必要以上に嫌悪感を示さなくて良いと思います。基本的な感染対策をしていればある程度は防げると思います。先程も書きましたが、1000回以上立ち合いをしても私は陽性になりませんでした。この記事を読んで少しでも安心して生活が送れる人が増えればと思います。それでは。
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