今回はハンセン著の最強脳です
アンデシュ・ハンセンは精神科医でノーベル賞選定で知られる名門カロリンスカ医科大学を卒業後、ストックホルム商科大学にて経営学修士(MBA)を取得しました。現在は王家が名誉院長を務めるストックホルムのソフィアヘメット病院に勤務しながら執筆活動を行う傍ら、有名テレビ番組でナビゲーターを務めるなど積極的にメディア活動も続ける。
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なるほどポイント
- 運動が最適解
- ADHDは人類の進化のために必要不可欠な理由とは
- 前頭葉から紐解く、衝動を抑えるメカニズム
運動が最適解
著者はスマホ脳でもありましたが「運動をすれば解決する」という主張が本書のメインテーマです。理由としては狩猟をしていた本能があるので「身体を動かす=ベストコンディション」になるという説が濃厚
具体的な運動量としては「週に3回、最低30分の運動」「心臓がドキドキして息が上がるレベル」が理想だそうです
とはいえ運動が大事なのはわかったけど長続きしないんだよね!ってなりますよね?そんな方はとりあえず散歩から始めましょう。正直、散歩だけでも良いと私は思っています
私は4年ほど散歩を習慣にしてますがメンタルは安定して、健康になり、収入も上がって良いことばかりです。運動と聞いていきなりマラソンとかしだす人は危険ですので、まずは散歩から運動強度を上げていきましょう
ADHDは人類の進化のために必要不可欠な理由とは
最近ではADHDもそこまでネガティブに捉えられなくなりました。良い治療薬も出て、治療も積極的にされるようになりました。軽度な発達障害は誰でも自覚することがあるくらい馴染みのあるものです
では人類の進化になぜADHDが必要だったのでしょうか。それは「周りと違う行動をする」ことによってより効率的な方法を見つけたりすることができたのです。現代は進化しすぎてしまって、ADHDの多動性や協調性のなさが浮いて見えてしまうんです
歴史的に天才と言われた偉人の中にはADHD等の発達障害症状だっただろうと推察されている人も多くいます。日本はどうしても規律を大切にする教育が根付いているので、ADHDはマイナスと捉えられます
本書ではADHDへの理解とある程度運動と治療で改善できると主張されています。多様性は大事ですが、浮いた存在は排除するという島国思考の日本では生き辛いですよね。診断を受けていない人はADHDの可能性を否定せずに順応していきましょう
前頭葉から紐解く、衝動を抑えるメカニズム
人間の脳は後ろから成長すると言われていて、前頭葉が完成するのは25歳くらいだそうです。この前頭葉の役割は「衝動を抑える」ことがその一つとして知られています。つまり子供が欲求に正直なのは前頭葉の成長が未熟だからです
この衝動を抑える解決策としても「運動」が効果的です。最近は学校の送別を車でしてしまう親が増えていると思います。子供の学校での運動は体育、休み時間、登下校と様々です。運動する機会を親が奪ってしまうと前頭葉の働きが鈍くなってしまうかもしれません
記憶に関しても本書では触れられています。人間の脳は不要な記憶を忘れるようにできています。嫌な記憶等も忘れることによって引きずることなく生きていけます。逆に勉強した内容もすぐに忘れてしまいます。脳の特性上、記憶したことは「翌日にもう一度確認しないと」ほとんど忘れ去られてしまうようです。復習は大切ですね
いかがでしたでしょうか。本書はスマホ脳の続編で内容をより嚙み砕いたものです。脳のために運動をしろと各所でうったえています。運動習慣がない方は脳のためにも健康のためにも小さい習慣から作ってみてください。そのやり方は本書にありますので、ぜひ読んでみてください。それでは。