今回は東畑開人著のなんでも見つかる夜に、こころだけが見つからないです
本書はカウンセラーとして活躍されている著者のカウンセリングに関する指南書になります。カウンセリングについて興味がある方は是非読んでみてください。共感と同情の違いが分かる方は読まなくても良いかもしれません
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なるほどポイント
- カウンセリングのフェイズはマネジメント→セラピー
- 個人面談よりグループ面談がトレンド
- スッキリとモヤモヤの違い
なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない [ 東畑 開人 ] 価格:1,760円 |
カウンセリングのフェイズはマネジメント→セラピー
皆さんはカウンセリングについてどういう印象がありますか?「人の話を聞くだけでお金がもらえるのは楽」とか思ってませんか?私はカウンセリングの本も読んだことがありますが、カウンセラーは大変なお仕事です
- マネジメント:混乱した状態から非難する段階
- セラピー:自分なりの目的地を探す段階
相談相手がどの状況にあってどんなサポートが出来るかどうかを考えながら話を聞かなければいけないです。また軽はずみなアドバイスはNGで傾聴が重要です
個人面談よりグループ面談がトレンド
カウンセリングと聞くとカウンセラーと1対1というイメージですが、最近は少し変わってきています。同じ状況にある人たちとのグループ面談をすることも多いそうです
私にもギャンブル依存症の夫を持つ知り合いがいますが、彼女もそのグループ面談に同席したそうです。同じような依存状態をどうやって克服していくのか、お金を使いこませないようにどうするか。当事者にしかわからない情報交換会になって参加して良かったと言っていました
スッキリとモヤモヤの違い
スッキリ→「心から追い払う」、モヤモヤ→「心にためる」という違いがあるそうです。これだけ聞くとスッキリの方がポジティブじゃない?と私は思いましたが、カウンセリングではそうでないようです
スッキリ→「自分にはね返ってくるリスクがある」、モヤモヤ「一時的に肩代わりしてくれる人がいるか」と見れるそうです。スッキリは無理矢理感があるので反動があるということでしょうか?ダイエットで言う絶食のようなイメージですね。それで言うとモヤモヤは奨学金のようなイメージでしょうか。
また「幸せな家庭はどれも皆同じだが、不幸な家庭はそれぞれの形がある」そうです。職業柄多くの家庭を見てきた著者の重たい金言ですね。それでは。
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