書評

【育児】自分の親に読んでほしかった本 シンパパ薬剤師わたわたによる解説 3選

今回はフィリッパ・ペリー著の子どもとの関係が変わる自分の親に読んでほしかった本です

 「心を揺さぶられた」「涙なしで読めない」「子育て全般が変わった」…など、世界中から共感の声続々!世界46カ国、200万部のベストセラー。多くの親子関係の悩みに向きあい続けてきた英国の心理療法士が、さまざまな親子の実例をもとに、子どもが幸せになるための心がけを丁寧にまとめた話題の書

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なるほどポイント

  1. 親が怒っている時に子供には怒られている事実だけが伝わる
  2. 子供は必ず嘘をつく、親はそれに動じないこと
  3. 思春期の子供は下宿人だと思えば楽になる、その理由とは

親が怒っている時に子供には怒られている事実だけが伝わる

 皆さんは子供を叱る時どんな感じで叱っていますか。私は恥ずかしながら感情的に叱っている場面が多いです。約束したことを3つ以上できていないと火山が噴火したような調子です。なるべく論理的に叱っているつもりでしたが、本書からすると無意味のようですね

 親が感情的に怒っていると「お父さんがすごく怒っている」という情報しか伝わらないようです。いかに「約束を破るデメリット」「当たり前ができない不利益」などを説いても無駄なようです。親としても半分くらいは伝わって欲しいものと思っているのですがね

 本書には良い親も悪い親もない「子供の努力を認めて感じたことを伝えて励ます」ことが重要とあります。言いたいことはわかります、ただ親にはそれが一番難しいんです。祖父、祖母くらいの距離感ならできるんでしょうがね

子供は必ず嘘をつく、親はそれに動じないこと

 私のブチ切れポイントの1つに「嘘をつく」があります。これはどの家庭でもそうじゃないかと思います。ただ本書では子供は嘘を必ずつくので、親はいちいちそれに動じないことが大切だとあります

 子供が嘘をつく理由の中で意外だったのが「子供は親が日常で嘘をついているのを見ているから」ということです。そんなことない!と皆さんも思うかもしれませんが、ごまかしたりしているシーンをしっかり子供は見ているわけです

 私の好きな言葉で本書にも載っていました「子供は親の言うことは聞かないが、真似はする」です。親が日頃から約束を破ったり、ごまかしたりしていることは子供に真似されるわけです。それを一方的に叱られれば子供にとっては理不尽極まりないわけです。なので嘘について注意する時は「嘘をつかれてどう感じたのか」を伝えましょう。そうすれば嘘について客観的に見る機会が得られるのです

思春期の子供は下宿人だと思えば楽になる、その理由とは

 私の子供はこれから思春期を迎えるのでこの手の情報が欲しくて本書を読みました。周りの先輩お母さんから聞いてましたが「別人になるから放っておく」というのがやはり正解なのかと思います。本書では下宿人という表現をしています

 過保護な人からすると考えられないと思います。私もその部類なので放っておくのはかなり厳しいと思っています。ただ「子供の自立」のためには必要だそうです。交友関係の過度な詮索や介入も避けた方が良いそうです。「親と独立した人間関係形成」というのは自立の一歩です。ただ話をしてくれるのであれば興味を持って聞くと良いでしょう

 本書にはありませんでしたが毒親以上に最近危険視されているのが「共依存親子」だそうです。共依存親子になると子供は意思決定の中心が親となり、自己判断ができなくなります。こうなると自己の幸せの軸が親になるため、ずっと不幸な状態が続くわけです。私も共依存状態だと思っているので気を付けたいと思いました

 いかがでしたでしょうか。本書では恋人関係から思春期の子育てまで幅広く経験談を元にして解説されています。子育ては永遠の悩みだと私も感じています。皆さんも子育ての悩みがあるようでしたら本書を一度読んでみてはいかがでしょうか。それでは。