書評

【ビジネス】頭のいい人が話す前に考えていること シンパパ薬剤師わたわたによる解説 3選

今回は安達裕也著の頭のいい人が話す前に考えていることです

 本書はビジネス書部門で2年連続で売り上げ一位となった話題の一冊です。皆さんも書店で青い表紙の本書を見かけたことがあるのではないでしょうか。売れ続けているのには「わかりやすさ」「汎用性の高さ」などがあると思います。本書はビジネスマンだけでなく中高生でも理解できるように書かれていますので、気になった方は是非読んでみてください

関連する記事はこちらからどうぞ。今回もなるほどポイントを3つ紹介していきます。

なるほどポイント

  1. 頭の良さは他者が決める⁉その理由とは
  2. 横文字アレルギーを持て、認識のズレにアナフィラキーを
  3. 聞いている時に言いたいことを考えてる人は2流

頭の良さは他者が決める⁉その理由とは

 そもそも頭の良さってなんのことを指すんですかね?テストで良い点をとることなのか、周囲から自頭良いと言われることなのか。本書では「他評で頭の良さは決まる」と書かれています。本書での頭の良さを活かす先はコミュニケーションにありますので、それについて深堀していきます

 まず「コミュニケーションの主体はあなたではなく、話をしている相手にある」というのが前提です。自分の意見を通そうとして一方的にメリットを話しても相手には響かないことが多いです。まずは前提条件を見直して、意見が通るように相手の主張に耳を傾けましょう。頭のいい人はこれが空気を吸うようにできるようです

 また「コミュニケーションで感情的にならない」ということも書かれています。頭に血が上った状態ではまともな思考はできません。相手にも怒っているという情報しか届きません。以前流行した著書「反応しない練習」にも同様なことが書かれていたと記憶しています

 正直どちらも難しいです、やろうとするとわかります。でも、そこで諦めないでください。あなたが難しく感じるということは他の方も難しいと感じているからです。そこで諦めずに意識した人だけがトップ層に近づいていくわけです。私も頑張ります

横文字アレルギーを持て、認識のズレにアナフィラキーを

 意識高い系の若者を芸人がコントで表現する時に横文字ばかりの会話になっていたことを思い出しました。「イシュー」「アジェンダ」「PDCA」だの枚挙にいとまがありません。こうした発言しかしない人は自己中なビジネスパーソンとして見られがちです

 自分がこうした横文字をなるべく使わないこともそうですが、使ってきた相手に聞く必要があります。「それはこういう認識であってますか?」と聞きましょう。相手からすると面倒くさいなと思われるかもしれません。ただあいまいな言葉を使ってくる相手の方がよっぽど面倒くさいです

 私の経験を話すと学会等でプレゼンをすると私が話した内容を聞いてたの?と思うくらいの変な質問が飛んできたりします。横文字だけでなく専門用語なども相手の頭には残りにくいです。人の脳には自分のわかることばかり聞いて再構築する癖があります。なので日頃からわかりやすい言葉で簡潔に伝えることを意識する必要があるんですね

聞いている時に言いたいことを考えてる人は2流

 相手の話を聞いている時に「俺のターン!」のことを考えているのは私だけじゃないはずです。勿論それが不正解ではないです。本書では「相手の言いたいことを考える」と紹介されています。それくらい考えてるよ!と思った方、ちょっと待ってください

 ここからは私の持論も入りますが誰しもスティーブ・ジョブズのように話すのが上手いわけではないです。なので「話の意図が上手く伝えられないことがある」ということだと思います。そんな時に自分が話すことばかり考えていると、その意図がくめずに相手が否定された気分になってしまうかもしれません

 なので相手の主張を聞きつつ「事実・感想などを分けていく」のが良い聞き方なんじゃないかと思います。そこにバシッとあなたの要求とwin-winになるような提案をするのが頭のいい人だと思います。私もそんなスキルが欲しいものです

 いかがでしたでしょうか。今回はビジネス書でいまだに売れ続けている頭のいい人が話す前に考えていることについて解説しました。社会人だけでなく幅広い層に読んでもらえる本かと思いますので是非読んでみてください。それでは。