今回は世界の一流は「雑談」で何を話しているのかです
日本では取引先との商談などを始める際に、本題に入る前のイントロダクションとして雑談を交わすのが一般的です。天気の話に始まり、SNSで話題になっていることや、お互いの業界のウワサ話など、そのほとんどが「とりとめのない会話」です
ビジネスマンは雑談を本題に入る前の「潤滑油」と考え、その場を和ませたり、無駄な緊張感を取り除いて、相手との距離感を縮めることを期待しています。お互いの関係性を深めるのは大事なことですが、筆者は「それだけでは、あまりにももったいない」と考えています。なぜならばそこが「ビジネスの場」であるからです。筆者が働いていたグーグルでは、「Let’s chat!」というフレーズが頻繁に飛び交っていました。
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なるほどポイント
- 日本人の雑談には自己開示が足りない、その理由とは
- 日本の歴史や文化に無知な人が多い日本人
- 雑談をしているチームはパフォーマンスが良い
日本人の雑談には自己開示が足りない、その理由とは

著者は外国人であるため「日本人はこうだ!」という主張が多いです。確かに日本人の特徴をよくとらえているなと思いました。その一つに「自己開示が苦手」とあります。皆さんは自己開示を普段していますか?
本書では自己開示をもってしていこうと書かれています。聞き役に徹しろとコミュニケーション本に書いてあるのでそうなろうとしている人が多いのかもしれません。しかしあまり関係性が出来ていないのに「御社の課題はなんですか?」と聞かれても答えたくないはずです。なのでなるべく自己開示するようにしましょう。それが他との差別化にもつながります
自己開示の重要性について解説したところで次に自己開示前にすべきことが本書に書かれています。それは「自分自身と向き合うこと」です。出たよ、スピリチュアル系かよと思われた方!少しお待ちください。これは自己分析に近いです
ビジネスの場で相手から聞き出したい「価値観、信念、希望」については最低限言語化できるようにしておきましょう。ちなみにわたわたの信念は「毎日が夏休み」ですね。色々な初めてに触れて自分の価値観・見識を広めていくのが好きです。皆さんはどうですか?ここから具体的なエピソードにつなげられますか?
日本の歴史や文化に無知な人が多い日本人

先にも言った通り、著者は外国人なので日本の文化が好きだと思います。でなければ日本で仕事しないと思いますし、本を読んでいればわかります。では、日本に住んでいる我々はこれらに精通いているかと言えばそうでないと思います
日本に長く住んでいれば皆日本についてわかったつもりになります。歴史、地理、現代社会などを学生時代にやらされて暗記くらいはしてると思います。ただその知識をもう少し活かすだけで周りと差別化できると著者は言います
例えば茶道について私はあまり知りませんが経営者の方が茶道教室に通っていれば必ず興味がわくと思います。茶道は時間をかけて1人をもてなすものだと何かの本に書いてありました。その人との「思い出やイベントを花や掛け軸で表現する」そうです。今のコスパ・タイパとは真逆の考え方ですよね。こうしたおもてなしの精神を少しでも共感されるとその経営者との距離はグッと縮まると思います。どれからやればわからないという方は歴史がおススメだと思います。学び直しになりますし、お子さんがいれば一緒に学ぶことができます
雑談をしているチームはパフォーマンスが良い

本書のテーマは雑談ですから雑談の有益情報を知りたいものです。論文で雑談をしているチームとそうでないチームでのパフォーマンスの違いが紹介されていました。もちろん皆さんが予想された通り、雑談をしているチームの方が高パフォーマンスなわけです
職場内の雑談については様々な意見があると思います。「職場の私語は禁止」「おしゃべりばかりで仕事してない」など多々あると思います。私は薬局内での雑談は自ら話すようにしています。正直、狭い空間で無言だと息苦しかったり、指示が出しにくいと思うからです。この雑談は常にしているわけではなくて、患者さんが少なくなったタイミングなどのアイドルタイムにしています
周りの店舗で人間関係がギスギスしているところは「誰と誰が仲悪いから気を遣う」とかがほとんどです。そうなると雑談=いない人の悪口だったりするのでチームパフォーマンスが上がるはずがないのです。こういう時に管理者に指導が入りますが、正直お局というか「雰囲気を悪くしている元凶を異動させる」方が効果的だと思っています
いかがでしたでしょうか?日本人が書いた雑談本ではないので、テクニックというより心構えについて解説されています。自分はコミュ障だと思っている私のような方は読んでみると変わるきっかけになるかもしれません。それでは。